福島第一原発2号機 再び71度台


東京電力福島第一原子力発電所の2号機で、原子炉の温度計の1つが高い値を示している問題で、4日前に注水量を増やしたあと一度は温度が下がったものの、10日夜から11日にかけて、再び71度台を記録し、温度が下がっていないことが分かりました。
福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つが、先月下旬から徐々に上昇して、70度前後から下がらない傾向が続き、東京電力は、7日、原子炉の注水量を増やし、これまでで最も多い1時間当たり13.5トンにしました。
その結果、温度計の値は6日に73.3度を記録しましたが、8日に64.1度まで下がりました。
ところが、その後温度が再び上がっていて、▽10日午後9時に71.1度、▽11日午前3時と9時には71.3度と、注水量を増やす前とほぼ同じ高さに戻り、温度が下がっていないことが分かりました。
原子炉の底のほかの2つの温度計は、35度程度まで下がり続けていて、東京電力は、「燃料の冷却はできているので、もうしばらく状況を見守る。しかし、これ以上上昇したら注水量をさらに増やすことも考える」と説明しています。
福島第一原発では、去年12月、原子炉の温度が100度以下に下がったとして、政府と東京電力が「冷温停止状態」を宣言していますが、原子炉の状態は、依然、詳しく把握できない状況が続いています。

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