3号機溶融、13日早朝か=5時間早い推定、福島第1-東電

東京電力は6日、福島第1原発3号機の炉心溶融(メルトダウン)が2011年3月13日早朝で、これまでの推定より約5時間早いとする解析結果を発表した。溶け落ちた核燃料は大部分が圧力容器を貫通して格納容器に落下したとの見方も示したが、具体的な量は分からないという。
 東電によると、3号機では同月12日昼すぎから原子炉の蒸気で動く高圧注水系と呼ばれる冷却系統を動かしていた。
 東電はこれまで、運転員が手動停止した同月13日午前3時前まで注水が続いていたと想定していたが、原子炉の圧力が低下して蒸気の発生量が弱まったと考えられる12日午後8時以降は注水していない可能性があることが判明。これに基づき計算すると、燃料が溶ける2200度に達したのは13日午前5時半ごろで、これまでより約5時間早くなるという。
 これにより、格納容器に溶け落ちた燃料によるコンクリートの浸食も深さを68センチと推定。11年11月末時点では、深さ20センチと評価していたが、東電はいずれのケースでも燃料が格納容器を突き抜け、地中には達していないと主張している。

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