GE:アルストム原子力事業はフランスに残す-仏部門責任者

 5月26日(ブルームバーグ):フランスのアルストム のエネルギー部門を買収する計画について同国政府の承認確保を目指す米ゼネラル・エレクトリック(GE )の幹部は、買収後もアルストムの原子力関連事業を仏国内に残すと表明した。
GEのフランス部門責任者、クララ・ゲマール氏は24日のラジオインタビューで、「原子力部門をフランスに残し、知的財産を国内にとどめて輸出を守るという政府の正当な要求に応える」と発言。アルストムの輸送事業を含まないGEの提案は「フランスにとって有益だ」と述べた。
ゲマール氏のコメントは、仏原子力産業の「主権的性質」を尊重するとしたGEのジェフリー・イメルト最高経営責任者(CEO)の立場を強調するものだ。アルストムのエネルギー部門を170億ドル(約1兆7300億円)で買収する提案について、GEは23日、仏政府から要請されていた3週間の検討期限延長を受け入れることに同意した。
フランスのオランド大統領とモントブール生産力再建相はGEに対し、買収提案の改善を求めている。オランド大統領はGEの提案を「受け入れ難い」とし、雇用保障の改善を要求。モントブール再建相は欧州最大のエンジニアリング会社である独シーメンス の提案の方が好ましいと表明している。
仏大統領府は24日、イメルトCEOがオランド大統領と28日に会談することを明らかにした。

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