韓国、UAE原発運営権も受注の可能性…追加収益期待

朴槿恵(パク・クネ)大統領が20日、アラブ首長国連邦(UAE)で、韓国の技術で建設しているUAE原発1号機の原子炉設置式に出席した。今回の行事は韓国型原子炉(斗山重工業製作、1400メガワット級)の初の海外デビュー舞台。設置式はUAEのアブダビ市内から西側に270キロ離れたバラカ地域で開かれた。韓国電力と現代建設が原発を建設中のところだ。 

  UAE側からは当初出席する予定だったムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンUAEアブダビ皇太子の代わりに、弟のマンスール・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン副首相(マンチェスターシティ球団オーナー)が出席した。 

  前日に旅客船「セウォル号」に関する国民への談話を終えた後、往復フライト時間(17時間)を除けば滞留時間が23時間となる「ワンポイント」訪問に出発した朴大統領はこの日、UAEに到着し、アラブ地域初の女性閣僚であるルブナ・カシミ国際協力開発相に迎えられた。 

  設置式の後には迎賓館のエミリートパレスホテルでムハンマド皇太子と昼食を兼ねて会談した。2月の皇太子の訪韓に続く2度目の会談だ。皇太子がまずセウォル号の惨事に関し「犠牲者に哀悼の意を表す」と述べると、朴大統領は謝意を表した後、「予期しなかった海洋事故で大幅に日程を縮小して訪問することになり残念に思う」と答えた。続いて「外国訪問が難しい状況でも訪問を決めたのは、2月に(答礼訪問の)約束もし、両国関係の重要性を考慮したため」とし「バラカ原発の場合、原発建設を越え、今後100年間パートナー関係を続けていく核心事業としての象徴性も非常に大きい」と述べた。 

  朴大統領は「祝福」という意味のバラカに言及しながら「原発事業が両国の友情に祝福になることを願う」と述べた。皇太子は「両国関係が“戦略的パートナー関係”を越えて“兄弟国家”に発展している」と評価したと、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は伝えた。
  両首脳は、韓国がUAE原発を建設するだけに15-30年間続く原発の運営も韓国が引き受けることについて歩み寄った。原発運営会社設立交渉が終われば、2009年12月の原発4基建設を受注して受けることになった186億ドル(約1兆9000億円)に加え、原発1基あたり50億ドルずつ計200億ドルの追加収益が生じる。 

  両国は原発分野の人材養成に関する3件の了解覚書(MOU)も締結した。▼毎年韓国工学部卒業者約50人のUAE原子力公社直接採用推進▼毎年両国青年人材約30人の相互派遣と原発関連機関でのインターンシップ教育▼原発運営・整備、検査・診断など原発サービス産業共同育成の推進--だ。 

  ◆海外派兵将兵を初めて激励=朴大統領はUAEに派兵されたアーク(アラビア語で「兄弟」という意味)部隊の将兵10人に会って激励した。派兵将兵に会ったのは就任後初めて。特殊戦司令部要員約150人が主軸のアーク部隊は2011年1月に派兵され、UAE特殊戦部隊の教育訓練を支援している。 

  朴大統領は宿所で将兵に会い、1964年9月のベトナム戦争派兵以来50年となった国軍の海外派兵歴史に触れながら、各自が軍事外交官という使命感を持って安全に任務を遂行してほしいと伝えた。朴大統領は将兵に鳳凰の文様とともに「朴槿恵」と書かれた腕時計も贈った。 

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