ロシア、原子力協力を提案 ASEAN経済閣僚会議

東南アジア諸国連合(ASEAN)とロシアによる初の経済閣僚会議が24日、ベトナム中部ダナンで開催され、ロシア側は原子力発電や再生可能エネルギーを域内で促進するための協力を提案した。ASEANも協議を始めることに賛同した。
 原発をめぐっては日本や韓国がASEAN各国に売り込み攻勢をかけている。ベトナムでの原発受注にも成功したロシアが新たな提案をしたことで、獲得競争が一層激化する可能性がある。
 ASEANでは経済成長による電力需要が急増。温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーや、エネルギー効率の高い原子力発電導入の機運が高まっている。
 ASEAN外交筋は「特に原発に対する加盟国の関心は高い」と指摘。「ロシアからの技術供与などどのような協力が可能か今後議論することになるだろう」と述べた。
 ロシアからはナビウリナ経済発展相が閣僚会議に出席。ASEANとロシアの経済協力の在り方について検討する専門家グループを設置することでも合意した。

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