韓国、インドと原子力協定署名へ


韓国政府が年内にインドと原子力協定に署名する見通しになった。韓国政府関係者が明らかにした。韓国は日本との間でも、年内をめどに原子力協定の署名にこぎ着けたい考えだ。
 韓印両国は7月に開いた第1回交渉で原則的な合意に達したという。インドは2032年までに原発40基以上を増設する計画で、韓国は軽水炉の売り込みを目指す。インドと同様に核不拡散条約(NPT)の枠外で核を開発したと主張し、核保有国としての地位を望む北朝鮮を刺激する可能性があるが、韓国政府内で協定締結に慎重な意見はほとんど出ていないという。
 一方、日韓両政府は、原子力発電を巡る部品の相互供給や技術協力などを目指して09年7月から締結交渉を開始。今年7月の第4次交渉までに原則的な合意に達した。
 ただ、日本側は、使用済み燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、燃料に再使用する「核燃料サイクル」を韓国が導入しないとする文言を協定に明記するよう要求。朝鮮半島非核化宣言で再処理を否定しており、「明記の必要はない」とする韓国との間で最終的な文言の調整が続いている。
 韓国は原発20基を持ち、設備容量は世界第6位。現在、米独英など23カ国との間で原子力協定に署名している。

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