仏原子力大手CEO、露紙に「原発数は今後20年で増える」
昨年3月の福島第一原発事故で汚染水処理装置を提供したフランスの原子力大手アレバのリュック・ウルセル最高経営責任者(CEO)が21日付のロシア経済紙ベドモスチのインタビューに応じ、「われわれの調査では、原発関連の施設数は今後20年、伸びるだろう」との見通しを述べた。
同社は原発事故の影響を受け、昨年収支で約24億ユーロ(約2400億円)の赤字を発表。脱原発の逆風が吹く中での成長展望を指摘したのは、中国やインドなどで原発需要増が見込まれるためで、同社は第3世代型の欧州加圧水型炉(EPR)を中国で2基建設中。さらにインドでも2基の同型原子炉建設の交渉を進めていることを明かした。
ウルセル氏の執務室には中国の掛け軸や絵画が飾られてあるといい、「全て中国の顧客からいただいたもの。中国との関係は極めて良好だ」と述べた。
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