『泊』停止し稼動原発はゼロに


日本国内の原子力発電所50基のうち唯一稼働していた北海道電力の泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)が定期検査のために5日深夜、発電を停止した。7日には原子炉が冷えた冷温停止状態となる。
日本での原発の商用運転は1966年7月、日本原子力発電の東海原発(茨城県、出力16.6万キロワット、現在廃炉中)によって始まった。その後原発は増設され、昨年3月の東日本大震災までは54基の原発があった。しかし事故を起こした東京電力福島第一原発(福島県大熊町)の1-4号機(合計出力281万2000キロワット)が電気事業法に基づき4月19日に廃止となり、原発数は50基となっていた。
日本の稼働原発がゼロとなったのは、東海原発と関西電力敦賀原発1号機の2基だけだった1970年に、定期検査と点検のために、4月30日-5月4日の5日間ともに停止して以来42年ぶりのこと。
北海道電力は、今回の定期検査は8月上旬までの71日間を予定しているが、再稼働には、原子炉施設の安全性に関する総合評価(ストレステスト)に対する原子力安全・保安院の審査や原子力安全委員会の確認、地元の了解などが必要なため、停止期間については「必要に応じ、変更していく」としている。

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