発電車の起動状況確認...泊の現地調査終了


経済産業省原子力安全・保安院は13日、北海道電力泊原子力発電所(泊村)で、前日始めた現地調査を引き続き行い、予定する2日間の調査を終えた。北電が提出した泊原発1、2号機のストレステスト(耐性検査)1次評価を審査する最終段階の調査で、13日は同省専門家会議の外部有識者3人も加わった。
 地震や津波による過酷事故への備えを調査するため、この日は、東日本大震災後に配備した非常用の移動発電機車3台のうち1台を実際に動かし、起動状況などを確認した。保安院は今回の現地調査などを踏まえ、来月中にも北電の1次評価を「妥当」とする審査書をまとめる予定だ。
 外部有識者の一人で、北海道大学の奈良林直教授(原子炉工学)は「速やかに電力を供給できることが確認でき、準備が進んでいる印象を受けた」と語った。原発設計技術者だった芝浦工業大学の後藤政志講師は「発電機車があるから安全ということではなく、違う環境でも確実に発電できるのかを確認する必要がある」と話した。

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