原発解体廃材でベンチ 放射能レベル低い金属活用 東北電

東北電力は、日本原子力発電(東京)の原発解体で出た金属廃材を再利用して作ったベンチを、女川原子力PRセンター(宮城県女川町)2階展示コーナーに設置した。
 放射能レベルが極めて低い廃棄物を通常の産業廃棄物として扱えるとした国の「クリアランス制度」の周知に協力するのが狙い。ベンチの脚に原発で使われた炭素鋼が使われている。2001年から東海発電所(茨城県東海村)の解体を進める日本原電の委託で、東海村の鋳造会社が作った。
 クリアランス制度は05年、原発の解体や運転で発生する金属やコンクリートなどの有効利用や効率処分を図ろうと導入された。通常の廃棄物として扱える放射線量の基準は、人が自然界から受ける量の1%以下に当たる年間0.01ミリシーベルト未満に設定されている。現在は日本原電東海発電所だけが適用を受け、再生利用に取り組んでいる。

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