イラン ブシェール原発、9月稼働 核燃料を搬入

AP通信などによると、核燃料搬入を記念した式典には、イランのサレヒ原子力庁長官や、原発建設に協力してきたロシア原子力企業「ロスアトム」のキリエンコ総裁らが出席した。

 同原発は加圧水型軽水炉で、出力100万キロワット。163本の燃料棒が順次搬入され、9月中には作業を完了する予定。今後は国際原子力機関(IAEA)の監視下に置かれる。キリエンコ総裁は式典で「原発の発電開始は年内に実現する」と述べた。

 イランは、核燃料の材料となる濃縮ウランを自前で生産しているが、同原発に使う核燃料はロシアから提供され、使用済み燃料もロシアに返還することで合意している。

 イランの核兵器開発を懸念する米国はブシェール原発建設に反対してきたが、「民生用の原発で核拡散の危険はない」と容認に転じた。

 イランは豊富な石油資源を利用した火力発電が主だが、近年、電力需要の伸びが大きく、同原発とは別に、同国南西部ダルホビンで2番目の原発建設も進められている。

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