米、イランにウラン濃縮の大幅制限要求 核交渉難航

イラン核問題の包括的解決を目指す欧米など6カ国とイランの協議について、米政府高官は12日、イランが必要と主張するウラン濃縮活動の規模が、同国の核兵器開発を疑う欧米の要求と「かけ離れている」と述べ、ウラン濃縮に使用する遠心分離機の削減など大幅な濃縮能力の縮小を求めた。
 イランの最高指導者ハメネイ師は8日、原発用の核燃料生産のため、ウラン濃縮の規模を、旧型の遠心分離機で現在の保有数の約10倍に当たる19万基相当に増やす必要があるとの考えを表明。イランと6カ国の交渉は20日に期限を迎えるが、立場の隔たりは依然大きく、協議は難航している。
 高官はまた、イランが濃縮活動を10年以上、大幅に制限するべきだと強調。イランが無理な要求にこだわり、解決に向けた前進がないとして、イランに譲歩を求めた。

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