「原子力の重要性認識」=枝野経産相、原発利用を表明-APECエネルギー相会合

当地で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)エネルギー相会合は25日午後(日本時間同日夜)、エネルギー需要の拡大見通しを踏まえ「原子力エネルギーの安全な利用の重要性を認識している」とする共同宣言「サンクトペテルブルク宣言」を採択し、閉幕した。
 会合で枝野幸男経済産業相は「脱原発依存」の政府方針は「直ちに実現することはできない」と指摘。その上で、電力の需給とコスト、エネルギー安全保障の観点から「当面は原子力も利用する」と表明した。
 宣言は、東京電力福島第1原発事故について「悲劇的な事故」としながらも、原子力利用の重要性を指摘。さらに、安全性向上のため「日本が原発事故を含む知識と経験を国際社会と共有することを期待する」と明記した。
 一方で「化石燃料は今後も重要な役割を果たす」とも指摘。二酸化炭素(CO2)の排出が少ない天然ガスの有用性を評価するとともに、供給力拡大に向け設備投資を進める重要性を強調した。

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