もんじゅ点検漏れ新たに2300件、先送り例も

日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の約1万件に上る点検漏れについて、同機構は21日、新たに約2300件の点検漏れが見つかったと発表した。
 これまでの点検漏れは電気設備関連だったが、他の機器を扱う部署へも自主調査などを行い、判明した。正規の手続きを経ずに点検を先送りした例もあることから、原子力規制庁は原子炉等規制法違反の可能性が高いとして、原因究明と対策を同機構に改めて求める。
 自主調査で見つかった点検漏れは、冷却材のナトリウムを循環させるポンプなどで約1700件、ナトリウム漏れ検出器などで約240件。国が認可した保安規定に沿う手続きを経ずに機器の点検を先延ばしした例も約300件あった。

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