原子力規制庁、面会巡る内規厳格に 情報漏洩で


原子力規制庁は電力会社と面会する際の内規を改める。現在は「儀礼上のあいさつ」を目的とした面会は内規の例外だが、あいさつの時間を厳しく定めたり、2人以上で対応したりすることを検討する。元幹部が内規を破って情報漏洩した問題を受け、組織の透明性を高める。
 規制庁の森本英香次長は5日の記者会見で「内規を改定するなどの再発防止策をつくりたい」と述べた。6日の原子力規制委員会の定例会で防止策の案を議題とする。
 規制庁の情報漏洩をめぐっては、同庁の名雪哲夫元審議官が日本原子力発電敦賀原子力発電所(福井県)の断層を評価する専門家会合の前に、日本原電側に報告書案を渡していた。規制庁は1日付で元審議官を内規に基づき訓告処分にした。
 規制庁は職員が事業者側と単独で面会することを禁じている。日本原電は儀礼上のあいさつとして面会を求めた。あいさつは「通常なら5分程度」(森本次長)だが、元審議官は1人で対応し、面会時間は30分程度に延びた

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