米原子力潜水艦が韓国寄港 北朝鮮の核実験をけん制

北朝鮮が核実験の準備をほぼ終えたという見方が強まる中、米国の原子力潜水艦やイージス巡洋艦が韓国に寄港した。

   韓米両国は来週初めに東海で原子力潜水艦やイージス駆逐艦などが参加する連合対潜水艦訓練を実施する。核実験の実施を明言している北朝鮮の挑発に強力な警告メッセージを送る一種の武力けん制とみられる。

   韓国合同参謀本部関係者は1日、「韓米海軍は来週初めに対潜水艦訓練を実施する方針を固め、最終的な訓練日程を協議中だ」と明かした。

   米側から6900トン級の原子力潜水艦1隻と9800トン級の巡洋艦1隻が慶尚南道・鎮海港と釜山港に入港し、待機中であることも明らかにした。

   訓練日程が発表される前に米海軍戦力が韓国入りしたことから、核実験を準備している北朝鮮の追加挑発の可能性に対する警告と分析される。

   韓米はこれまでメディアに公開してこなかった原子力潜水艦の内部まで公開するなど、米軍の戦力が韓国入りしたことを積極的に公にしている。

   さらに米第7艦隊所属の航空母艦も近く韓国入りすることが分かった。

   これに関連し、合同参謀本部関係者は「今回の訓練は両国の年間訓練計画に沿って実施されるもので、北朝鮮の核実験とは無関係」としている。

   米軍関係者は「原子力潜水艦の韓国入りは以前から計画された訓練参加のため」としながら、北朝鮮核問題との関連付けを否定した。

   だだ、韓国軍高官は「前から計画されていた訓練だとしても、今回の連合訓練を通じ北朝鮮に対しメッセージを十分に伝えられる。誤った行動をとった場合、見過ごすことはできないというメッセージだ」と述べた。

   今回、鎮海港に入港した6900トン級の原子力潜水艦「サンフランシスコ」は米アリゾナ州の海軍11戦隊所属。全長さ110.3メートル、幅10.1メートルで、21インチ魚雷発射管4門を備えている。この発射管は、魚雷はもちろん数千キロ離れた目標物を命中させる巡航ミサイル「トマホーク」を発射できる。

   釜山港に入港した巡洋艦「シャイロー」は排水量9800トン級で340人の乗組員が乗船できる。最新の艦対空誘導弾「SM3」と対地上攻撃用ミサイル「トマホーク」、魚雷などを装備し、ヘリコプター・MH60Rを1機搭載している。

   東海一帯で行われる同訓練には米国の戦力とともに韓国のイージス駆逐艦「世宗大王」(7600トン級)、韓国型駆逐艦、214型潜水艦など約10隻が参加する。

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