原子力エネルギーで大きなジャンプを準備する中国

Двухблочная АЭС энергоблок ВВЭР-ТОИ водо-водяной энергетический реактор типовой оптимизированный информатизированный атомная энергетика
© Photo: Vasilyev V.N., ru.wikipedia.org

中国の核技術国家コーポレーションは核の平和利用に関する野心的プロジェクトを公表した。それによると200の原子力エネルギーブロックの建設が計画されている。中国は核エネルギーに期待をかけることで、石炭による煤煙で世界でも有数の大気汚染国という汚名を挽回しようとしている。

 中国はいわゆる「フクシマ」シンドロームを迅速に克服することのできた世界でも数少ない国に数えられる。現在、中国国内で稼動する原子力エネルギーブロックは29。田湾原発内の2つの新しい原子炉はロシアとのプラント協力で作られており、2018年2月、12月に商業利用が開始される。エネルギー安全保障センターのアントン・フロプコフ所長はこれについて、福島第1原発事故以降、核の平和利用の分野で行われる国際プロジェクトとしては最大のものとして、次のように語る。

「中国ではロシアの支援で建設された田湾原発の2つのエネルギーブロックがすでに運転を開始している。このほかに中国にはロシア人専門家の支援で作られたウラン濃縮工場の4つの作業場が運転している。この国にはさらにロシアの原子力産業の協力で作られた一連の施設が存在するが、この分野の協力はハイテク分野、エネルギー分野における露中協力の最重要な方向性のひとつに数えられている。」

 ロシア、米国、フランス、ドイツのこの分野での技術協力によって中国は外国での原発建設のコンペにも入札できるようになった。中国はパキスタンでいくつかの原子炉を建設しており、トルコにおいても成功の大きなチャンスがあると評価されている。中国はトルコの黒海沿岸のシノプに原発を建設する入札に勝利した暁には、トルコに技術を渡す構えを表している。しかも中国はプロジェクトへの国の保証を要求してはおらず、トルコの入札における中国の主たるライバルである日本が提示したよりも20%安い価格を約束している。

 エネルギー安全保障センターのアントン・フロプコフ所長は、安価な労働力とプラントこそが中国が世界の核の平和利用市場でもつ具体的な優先要素だとの考えを示す一方で、原発建設の国際市場に中国が全面的に入ることを疎外する明確な問題も存在しているとして、次のように語る。

「フクシマの原発事故によって中国の国際市場入りは、5-10年は先送りとなってしまった。こんにち、輸出用に中国が有している原子炉は第2世代のものだ。ロシアが外国で建設しているのは第3プラス世代の原子炉で、国際原子力機関(IAEA)の枠内をはじめ、日本の事故後に採択された標準から照らすと、ロシアのより進んだ原子炉は競争力が高いものとみなされている。これからの数年間、ロシアは原発建設の入札で中国を負かしていくだろう。中国がこんにち有する原子炉は新たな安全基準に答えるものではないからだ。ただし中国はその刷新に励んでいる。」

 仮に中国のエンジニアらが短期間で原発の安全レベルのアップを解決できたならば、中国は外国における原発建設の輸出主導国の仲間入りを迅速に果たすだろう。中国はその大規模な原発建設プログラムによってエネルギー問題を解決し、世界の原子力エネルギーに占める割合を、禁じられた境界である10%まで拡大することができるようになるだろう。現在、この指標はその3分の1の数値でしかない。

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